現在、徳島県の県立高校で支給されている、タブレットの過半数が故障して、県知事の後藤田知事も強く批判しています。
今回のこのタブレットに関して、選定方法や、そもそもの製品に問題があったのではという声も相次いでいます。
このタブレット問題がどのように発生して、どのような問題が発生しているのか、詳しく解説します。
タブレットのバッテリー部分が故障している
ことの発端は中国の「ツーウェイ」という会社が開発した「UBOOK」というタブレットで問題が発生しています。
この「UBOOK」を使用していたところ、2023年7月からバッテリーの膨張の確認が相次いで報告されました。
この膨張した「UBOOK」は1万6500台を調達しましたが、その内約6300台の故障がもう確認されたと報告があります。
県は新たに6500台を新規でリース契約して調達されていますが、また同じようなことが発生するのではないかと不安の声も上がっているのは事実です。
このバッテリーの故障は劣化で1時間も持たないことが報告されていますが、中には、発火したり、黒炭のようなものがタブレットについていたりと、発火の確認もされており、安全面でも不安視されています。
価格重視で「UBOOK」を採用した
今回の「 UBOOK」は内容は二の次で価格が安価なことから採用されたとしています。この「UBOOK」は1台あたり4万8950円です。
楽天では7万6000円なので確かに安くなっているのがわかります。
一方で同じタブレット性能のものも調べてみました。結果として、平均価格は10万円前後なので、確かに「UBOOK」が破格なのがわかります。
株式会社四電工が納入先だった
今回の「UBOOK」は株式会社四電工が納入先でした。四電工は複数の代理店に調達を依頼したところ、想定する仕入れ価格に見合うのがツーウェイ社の製品のみという説明をしています。
もしこれが、本当であれば、タブレットの価格帯に理解がある人ではなかったのではないかということがわかります。
この「UBOOK」を開発している「ツーウェイ社」は国内の納入実績もこれと言ってなく、不安のあるものだということは判明しています。
レビューでバッテリーが膨張するというものもあった
今回の「UBOOK」はバッテリーが膨張することで問題視されていました。通常であれば、実績のないメーカーのタブレットを使うのであれば、リサーチするのが基本です。
この「UBOOK」をリサーチしてみたところ、レビューでもバッテリーが膨張して酷いということがありました。
また、他にも機器の不具合のレビューもあり、リサーチすれば、そもそも今回の問題も回避できたのではと思えるほどです。
代理店がツーウェイ社に騙された可能性もある
今回の問題をふかぼっていくと、四電工が代理店に納入依頼をしています。その代理店がツーウェイ社から調達をしています。
ツーウェイ社は安価な卸値を伝え、代理店は仕入れた可能性が高いです。中国の場合、このようなケースが多く、安価で卸し問題になるということが横行しています。
今回のケースも代理店がツーウェイ社に騙され、安く仕入れてしまい、その後のアフターフォローが何もできない状態になっている可能性が極めて高いです。
代理店側が損害賠償になる可能性も高い
徳島県は四電工に対して、損害賠償請求などの法的措置も検討しています。これが実現した場合、四電工も黙ってはいないでしょう。
今回の納入した代理店に四電工が賠償請求をしていく可能性も高いので、今後の動向に注目が集まります。
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